更年期障害 漢方

その肌荒れ…更年期のサインかも…原因はホルモンバランスの乱れ?

最近、肌の状態が思わしくない・・・すぐ肌荒れしてしまうし乾燥もひどい・・・かゆみも感じる・・・。これって季節的なものなのかしら?それとも化粧品が合わないのかも?そんな風に肌トラブルを感じている方も多いと思います。季節が変わっても化粧品を変えても一向に改善されない肌の悩みだとしたら、それは実は更年期のサインかもしれません。

更年期障害の原因の多くは、女性ホルモンの欠乏が引き起こしています。女性ホルモンの分泌量が減少すると、肌細胞も老化してしまうのです。年齢を経て、どんどん老化していく肌の衰えを止めたり以前のような若々しい肌を取り戻すことは難しくても、その進行のスピードを遅くすることは可能です。

エストロゲンを補う、ホルモン補充療法も、その対処法の一つです。その他に、洗顔や基礎化粧品による基本的なお手入れ、保湿クリームやマッサージなどを取り入れて肌をいたわるなどのセルフケアはもちろんのこと、紫外線ダメージへの対処も、これまで以上に気を配りたいものです。

食事ではビタミンやミネラルといった失われやすく摂取しにくい栄養素を毎日のように摂るよう心がけたり、良質の蛋白質を不足しないように摂取していきましょう。

肌のかゆみや、かさかさ感を感じたからといって更年期を疑い、ましてや病院を受診するという方は決して多くはないと思います。しかし肌荒れはホルモンバランスの乱れを示すサインの一つですから、もしかしてこれって更年期かも?と感じたときは、他の症状が現れたり辛い思いをする前に専門家に相談するのは有効な手段といえるでしょう。その上でホルモン補充療法を含むホルモン治療や、漢方薬の服用など、その人その人にあった対処法を見つけていくのです。

現れてしまった皮膚の症状にも、それに合った塗り薬や服用薬があり、肌トラブルを解消していくことはできます。もう更年期に入ったら若さを取り戻すことはできない、このまま老いていくだけ・・・と落ち込むことなく、皮膚科や婦人科を受診して肌の状態に合った対処をしていきましょう。肌のトラブルは女性にとって、気持ちの落ち込む原因にもつながりかねません。この肌のせいで人と接するのが億劫、出掛ける気分にもなれないとふさぎがちになる前に対応して、上手に更年期を乗り切りたいですね。

お灸で楽になる!更年期におこる不定愁訴に効くツボと、お灸の治療

女性はもちろん男性にも訪れる更年期。東洋医学では、この更年期という期間を、自分自身を改めて見つめ直す時期ととらえています。この時期に自分の体だけでなく心にも起こる症状と向き合い、対処をしながら、この先の自分自身との付き合い方と自分らしい歩き方を見つけていきましょう。

そうはいっても更年期に現れる様々な心身の変化や症状は、不快に感じるものが多いもの。専門医を受診し薬などを服用して治療に努めることも必要ですが、同時に東洋医学で長く使われ続けている「お灸」の治療で、それらを軽減していきませんか。

東洋医学ではホルモンのバランスによって変わる体質の変化を、気の流れの滞りの一つととらえています。具体的には更年期によく見られる症状の、目まい・息切れ・動悸などは、体の上半身に気の流れが偏っていると考えます。そこで、ツボにお灸をすえて気の流れをうながし、血行をよくするのです。具体的には女性のツボともいわれる「三陰交」、これは足の内側にあるツボで、くるぶしの内側の最も高いところから指の幅で四本上になります。このツボを使って、お灸で治療をしていきます。

更年期特有の気分の落ち込み、イライラは自律神経の働きが悪くなっているために生じるもの。このようなときは気持ちをリラックスさせるツボにお灸をしたり、ツボを刺激して自律神経の働きを整えましょう。「神門」と呼ばれるツボは、目まい・息切れ・動悸や、のぼせなどにも効くツボです。手首のしわの小指側に触れるコリコリとした腱より中央よりにあるくぼみが、このツボです。ここは精神や意識の活動を支えるツボで、神の門と呼ばれるほど効力のある場所です。ゆっくりと気持ちよいと感じる程度に圧するのも効果があります。

お灸は熱いとか面倒と思われている方が多く、また施術院に通わなければならないと考えている方もいらっしゃるでしょうが、ツボは血の巡りが滞っているところで、お灸をすえて熱さを感じるということは、その巡りが改善されたという受け取り方ができます。最近は、お灸の強さを選べたり、貼るだけで効果のあるものなど、様々な家庭でできるお灸のタイプが選べますので、お灸による治療をしたり、ツボを刺激することで自分の体と会話をしていくのもいいですね。

更年期以降の貧血、きちんと知ってちゃんとケアしませんか?

貧血の原因の一つは鉄分の欠乏と、ご存知の方は多いと思います。この鉄分の欠乏が貧血の症状、目まいや動悸・息切れを起こしている可能性が高くなります。鉄分の欠乏により体内で赤血球が充分に生産できなくなり、起こる貧血が「鉄欠乏性貧血」と呼ばれるものですが、更年期障害の症状を訴える女性の中に、「潜在性鉄欠乏性貧血」という症状が見つかることがあります。この貧血の症状には自律神経の障害と精神的な障害があり、これが更年期障害の症状にもつながると同時に鉄分の欠乏の症状そのものでもあるのです。

鉄分が不足する原因には、摂取量の不足や必要量の増加、そして排出量の増加の3つが挙げられます。女性の体には、3つの原因が起こりやすい条件が揃っているのです。毎月の月経によってヘモグロビンが失われ、また妊娠と授乳で赤ちゃんに鉄分が取られます。なかなか食事で補うこともできず、どうしても慢性的な鉄欠乏の状態を抱えていくことになります。

そうして潜在的に貧血の状態を抱え鉄欠乏の状態が続き、更年期に突入すると、貧血の症状である目まいや動悸・息切れに加えて、不定愁訴などの精神的な不安定感や、イライラなどを覚えることが多くなりますが、これを鉄欠乏とは思わず、うつ病などの心の病として専門医を受診し、その結果合わない薬が処方される場合も出てきます。また血液検査をしたにも関わらず、貧血の診断がされない場合もあります。これは「潜在性鉄欠乏性貧血」が貯蔵鉄を検査しなければ判明しないものだからです。こういったことで貧血は気づきにくく判りにくいため適切な処置を施されず、いつまでも症状が緩和されないという悩みを抱え続けることになるのです。

自分が更年期に差し掛かる頃かな、と感じたとき。そんなときに目まいや動悸・息切れなどの症状を感じたり、疲れやすいとか食欲不振などの症状が現れたら、もしかして貧血かも・・・と疑ってみましょう。食事内容にも鉄分を取り入れる工夫などをしながら、鉄剤などを服用して鉄分の欠乏を改善していきます。これは更年期だから仕方がない、と諦めていたさまざまな症状が緩和され、生き生きとした生活を取り戻せるかもしれません。

見逃さないで!閉経期の腹痛、重大な病気のサインかも?

生理痛を始めとして女性には腹痛の悩みはつきものだ、と感じている人が多いかもしれません。生理は病気ではないのだから痛くても我慢するべきだと、教えられたことはありませんか?下腹部の痛みは女性特有の痛みだから、痛み止めを飲んで乗り切ろう、と思ってはいませんか?ところが、このような腹痛が重大な病気のサインとなっていることがあります。特に閉経期の女性にとっての腹痛での自己判断は禁物です。

更年期障害の諸症状の中にも、お腹の張りや便秘や下痢が挙げられます。その時期を過ごす方には、これは更年期だから仕方ないと思われている方も多いようです。もしその症状が更年期による腹痛であれば、適度に体を動かしたり、胃腸に刺激を与えたり、負担をかけないような食事をすることで症状が徐々に改善されていきます。自律神経の乱れが胃腸のトラブルの引き起こしたり、便秘や下痢から腹部や腰部が冷え、痛みを感じる場合もあります。そのような症状に対して、なんらかの対処をしても一向に改善されない腹痛には注意が必要です。「子宮がん」など内蔵の病気から痛みを生じている場合も少なくありません。
  
腹痛と合わせて不正出血がある場合は、すぐに専門医の診断を受けましょう。子宮・卵巣などの病気が見つかるかもしれません。これ以外にも腸や膀胱・尿管など、下腹部といっても痛みの原因を特定するのは難しいものです。漠然と下腹の痛みといわず、具体的な場所はどこか(右側か左側か中央か)・痛みの起こり方はどうか(ずっと痛むのか間隔をあけて繰り返し痛むのかなど)痛みの種類は鈍痛なのか激痛なのか、それとも引っ張られるような痛みなのかなど、自分の体に起こっている状況をできるだけ正しく詳しく伝えることが重要です。

下腹部の痛みは年齢を経ても付き合わなければならない女性そのものの悩み、と決めつけず、自分の体としっかり向き合ってすこしでも早く適切な対応を受けられるように備えていきたいものです。

豆乳が女性ホルモン欠乏に効くって本当?イソフラボンの効果教えます

豆乳が女性ホルモンの欠乏を補ってくれる、ということで積極的に摂取している女性の方が多いのではないでしょうか。豆乳には「大豆イソフラボン」が含まれています。これが女性ホルモンの「エストロゲン」に似た構造を持つことが、わかってきています。そのため「大豆イソフラボン」を摂取することで、女性ホルモンをバランスよく整える働きが期待できるといわれるようになってきました。

ところで「エストロゲン」が減少すると体内にはどのような影響が起こるのでしょうか。まず「エストロゲン」が減少することで骨を丈夫にする働きが低下する、といわれています。これが骨粗しょう症の原因になります。また「エストロゲン」は、女性の美しさと若々しさを助けるともいわれています。年齢とともに分泌量が落ち、心身に現れる諸症状だけでなく、肌や頭皮のトラブルにも見舞われることになるのです。これを「大豆イソフラボン」で補おうとする動きが近年、活発になっています。

更年期障害の症状といえば、よくいわれるのが「のぼせ・ほてり・発汗」などのホットフラッシュと呼ばれるものです。この症状緩和にも「大豆イソフラボン」が効果的です。日本人の食文化は大豆摂取が中心でしたが、食の欧米化によりその摂取量は年々減少しているといわれています。特に味噌などの消費量が落ちていることもあり、その分飲料品や料理に幅広く使える豆乳に注目が集まっています。「大豆イソフラボン」の摂取量は1日40~50mgが理想とされており、コップ一杯分の豆乳にはこの約半分の20mgの「大豆イソフラボン」が含まれています。毎日、継続して摂取することが理想的ですので、飲み物として手軽に摂ることができるのはうれしいですね。

そんな女性の味方、「大豆イソフラボン」ではありますが、やはり過剰に摂取することは体にとって悪影響を及ぼします。特に婦人科系の病気を持つ方には注意が必要ですので、そういう場合は摂取する前に医師に相談しましょう。

健康にも美容にも、そして骨粗しょう症の予防や更年期障害にも効果がある「大豆イソフラボン」ですから、上手に摂取して女性ホルモンの減少を補っていきたいものです。

どうしても気になる副作用を軽減、更年期の薬の上手な飲み方

「更年期の薬」とひと言で表しても、その種類はとても多く、それぞれの症状を緩和するためのものから、漢方薬、ホルモン治療のための薬など用途に応じてたくさんの薬が開発され使用されています。その中でも、もっとも多く目や耳にするのは「ホルモン治療の薬は副作用が心配」というものではないでしょうか。ホルモン治療の薬は分泌が減る女性ホルモンを薬で補うというものです。HRT(ホルモン補充療法)という言葉をご存知の方も多いかと思いますが、これは飲み薬と2種類があります。まず飲み薬は胃腸の調子の悪い方は服用できません。そして貼り薬のほうには皮膚トラブルが起こる可能性があります。

それだけではなく、子宮からの出血や乳房の張り、吐き気や頭痛を感じることもあり、乳がんの発症率が増えるというデータもあります。一方で子宮体がんの発症率は減少するなど、ひと口にホルモン治療の薬の副作用のあるなしについて決めることはできません。もちろん服用する人によってもまちまちですので、医師と相談をしながら様子を見つつ使用していることが求められます。服用することで、ほてりやのぼせの症状の改善や骨粗しょう症の予防、肌の潤いを保つなど女性にはうれしい効果もあり、これからますます使用する方が増えていくと思いますが、自己判断をせず専門家の指示に従って適切に飲み続けたいものです。

また漢方薬は副作用がない薬で安全だと考える方も多いでしょうが、漢方薬にまったく副作用がないというものでもありません。漢方薬は自然由来の成分が配合されている薬ですが、一般的に薬局で購入できたり病院で処方される西洋薬と同様に扱いは「医薬品」です。副作用がゼロということはいえません。漢方薬も処方されるとき「自分の体の状態を適切に伝えられていない」「自分勝手な判断をしている」などにより、不適切な漢方薬が向けられることも多くあるのです。自分の症状に合った薬を飲むためには自分の体を知ることから始まるのです。

更年期に限らず薬を上手に服用するためには自分の体と心の声をよく聞いて、それを正しく伝えられることです。そして医師や専門家ともコミュニケーションをうまく取っていくことです。服用後に変わった状態が起こったら、それを伝え相談し、しっかりと様子を見ていくことに努めたいものです。何より信頼のおける専門家の存在は服用する薬以上の安心感を得られ、更年期特有の不安定な気持ちに落ち着きを与えてくれることでしょう。

急に現れた関節痛の症状、更年期障害によるものでしょうか?

女性は一生のうちに3度体内の変化を味わう、といわれています。その3度目が「更年期」と呼ばれるものです。更年期に起こる、さまざまな体の症状を「更年期障害」と呼びます。のぼせや目まい、不眠やイライラなど、人それぞれ体感する状態は異なります。

その中で、あまり知られていないのが更年期障害としての関節痛かもしれません。骨と骨をつなぐ役割を担うのが関節で、そこにはクッションの役目を果たしている軟骨の存在がありますが、その軟骨がホルモンバランスの乱れによって量が減ったり、変形してしまうことで関節痛を感じるようになります。これも更年期障害の症状のひとつなのです。ホルモンの減少は骨だけではなく皮膚の感覚にも影響を及ぼすこともあり、これがより関節の痛みを強く感じさせていたりもするのです。

さらに女性は男性に比べ筋肉量が少ないため、より関節痛を感じやすくなります。更年期といわれる年頃に関節痛を感じたら婦人科を受診し、ホルモンを補充する治療を受けるのもひとつの対処法です。ただしホルモン補充の治療について副作用などを心配される方も多いかもしれません。こんな時は漢方薬を服用するという方法もあります。こちらも、それぞれの方の更年期のタイプによって処方される漢方薬の種類が異なります。自己判断で薬を服用せず専門家に診断してもらいましょう。

関節痛は軟骨のすり減りや変形が原因の多くですが、中には様々な治療を受けても一向に痛みが改善されないという悩みを抱える方もあります。この場合は、リウマチなど別の病気が潜んでいる可能性もあります。長引く痛みに悩む時は整形外科やリウマチ科を受診するのがよいでしょう。

関節痛を感じるようになると何をするにも億劫になり、外出も控えがちですね。仕事や趣味も手につかず塞ぎ込んでしまいます。それが原因でうつ状態に陥ったりする方も多いようです。体だけでなく心にも悪影響を及ぼすものです。関節が痛むのは齢のせい、周囲もみな口にしていることだから、こればかりは仕方ないと諦めたり痛みを我慢したりせず、それぞれに合った治療や対処をして更年期という時期も上手に乗り切っていきたいものです。

風邪でもないのに続く微熱…もしかしてオトナ思春期の兆候かも?

閉経を迎える頃、女性ホルモンのバランスが原因で引き起こされるのが更年期障害です。あらわれる症状も、その重さも、期間の長短も人それぞれです。症状を改善するだけでなく更年期障害の予防のためにも、ひとりひとりが自分の体を良く知ることが必要です。

40代後半から50代にかけての年頃でも、重なる疲労や年齢による体力と気力の衰え、あるいは睡眠不足などを原因と考え更年期障害を疑わない方もあるようです。強く症状が出たり症状が重くなってから、ようやくそれだと気づく方も多いのです。

さらに、この更年期は女性だけのものではありません。男性にも訪れる「オトナ思春期」だと最近ではよく取り上げられるようになってきました。こちらも男性ホルモンのバランスが原因です。そして共通する症状の中には「微熱が続く」というものがあります。体温調節機能がうまく機能しないことで起こる体内の変化のひとつなのですが、それを長引く風邪だと思い、なかなか治らないのは齢のせいや疲労のせいと考える場合がほとんどです。

この体温調節機能の低下も、ホルモンバランスの乱れによる自律神経の作用のひとつです。微熱が出るとまず風邪を疑いますよね。風邪の引き始めなら風邪薬を飲んで早めに治そうとするのは当たり前ですが、その微熱が数日間続き、そして薬を飲んでいても治らない・・・そんな場合は更年期障害を疑ってください。その時は医師の診断を受けることが必要となります。

また他の更年期の症状、下腹部の痛みなどを伴っている場合は、更年期障害ではない別の病気が潜んでいる可能性もあります。平熱より1度以上高い熱が続く場合には婦人科や女性の専門外来を受診するとよいでしょう。

微熱そのものよりも、それによる倦怠感や無気力感に襲われたり、イライラを引き起こしたり・・・と、たかが微熱とは侮れないことが多くあります。これでは日常生活や仕事にまで影響を及ぼしてしまいますよね。乱れた自律神経を自分自身で整えるのは、とても難しいことです。そのような時は過信せず、判断は専門家に委ね早めに治療を進めましょう。

更年期障害は基礎体温を知ることで予防できるって本当ですか?

基礎体温は妊娠を望む女性や、生理周期を知るために測る方が主だと思います。40代も半ばを過ぎて基礎体温を測る習慣のある方は、ごくわずかではないでしょうか。

ところが、この基礎体温を測ることが更年期を知ることにつながる、と言われ始めています。実際に「更年期」「更年期障害」「閉経期」は似ているようで同じではなく、基礎体温のグラフにも違いが表れるため、自分が更年期に入ったなどということもグラフを見て判断することができるのです。

ホルモンのバランスは更年期にさしかかることで急激に変動します。更年期に突入して、さまざまな症状が出ることが更年期障害です。この更年期障害には、いろいろな治療法が研究されています。自分の体の状態を知ることで、その治療を早めに受けることが可能なのです。更年期は女性の体の変化として避けては通れない時期ですが、その中の不快な症状を緩和ケアして更年期障害を軽く済ませることはできます。障害と呼ぶ症状の出る前に対策を取ることもできます。

基礎体温は安静時の体温を指しますので、朝、目が覚めたら体を横たえたままで舌の付け根に体温計を入れて測ります。一時的に乱れることもあるため、3ヶ月は測り続け、全体的な体温の変動を把握します。これは専門家の診断を受ける時にも大変に役立ちます。また全体的に体温が低い場合は体が温まりにくく力が出にくいともいえますし、逆に低音期の体温が高過ぎたり、バラツキが多過ぎる場合は血が滞っていたり、ストレスを受けやすいなどの影響も考えられます。

まだまだ更年期は先の話・・・と考える30代半ばから、女性の体は少しずつ変化しています。この変化が基礎体温にも現れ、高温期と低音期のバラツキの頻度が増えてきたりとグラフの形も変わっていきます。少しでも早く、その変化に気づき重い症状に悩まされることがないように、基礎体温で自分の体を知り上手に更年期を乗り切りたいものです。

メノポーズ、漢方薬で治そう!更年期障害タイプ別おすすめ漢方薬

「メノポーズ」とは英語で「Menopause」、更年期や閉経のことを指します。日本でも、このメノポーズの言葉を、ちらほらと目や耳にするようになりました。

日本人だけでなく更年期の様々な悩みを抱えているのは諸外国の女性も同様で、女性の更年期前後の健康を考えようと、10月18日が「世界メノポーズデー」と定められて10年以上の時が経ちます。外国人に比べ症状は軽いほうだともいわれている日本人。それには、もしかすると漢方薬の効果がよい影響を及ぼしているかもしれません。

メノポーズに効果のある漢方薬は10種類以上に上り、その症状に応じて使われる薬がそれぞれ異なりますが、中でもよく処方される3種類をご紹介します。

1.冷え性でむくみが気になるタイプには
このタイプのことを東洋医学では「血虚(けっきょ)」と呼び、体力がなく冷え性、貧血や耳鳴り、肩こりの悩みが多い体質の方です。このタイプには「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」が処方されます。セリ科の植物、当帰の根や芍薬の根が配合されています。

2.イライラや不安感のあるタイプには
このタイプは「気滞(きたい)」と呼ばれます。カッとなりやすいなどの精神的な不安定さや、食欲がないなどの症状が表れます。こちらには「加味逍遥散(かみしょうようさん)」が処方され、ホルモンのバランスに伴う不安やいら立ちに効果があります。

3.のぼせほてりのあるタイプには
このタイプのことを「瘀血(おけつ)」と呼びます。のぼせや手足の冷えが気になる方に処方され血流に効く漢方薬ですが、同じような冷えの悩みを持つ1番の「血虚」タイプの方は服用しないよう気をつけたいところです。タイプに合っている方が使えば血の流れが整い、子宮などの炎症を鎮めてくれます。

このように、ひと口に漢方薬といっても、その種類も効果も様々で、何よりその方のタイプに合った薬を服用することが大切です。最近では漢方薬を使う病院が増え、また漢方専門の薬剤師がいる薬局もありますので、専門家に相談し適切な処方をしていただくことが安心です。